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RVパークってなに?

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今や「くるま旅」や「車中泊旅」というフレーズを耳にするほど、車中泊が定着してきました。

しかし、車中泊が普及するとともにマナー違反やトラブルなどの問題点が一時浮上し、問題視されていました。

長年、車中泊を楽しんでいる方は、数十年前に比べると、だいぶ肩身狭い思いをしている方も多いのではないでしょうか。

私もそのひとりです。

そこで現在普及しているのが、日本RV協会認定の車中泊施設「RVパーク」です。

この記事では「RVパーク」について解説します。

この記事を読むと、「RVパーク」についての基本知識についてを理解できるようになります。

それでは見ていきましょう。

車中泊

「RVパーク」ってなに?

RVパークとは、「快適に安心して車中泊ができる場所」を提供するために、日本RV協会が定める一定の条件を満たした公認の車中泊スペースのことです。

RVは、Recreational Vehicle(レクリエーショナル・ビークル)の略。

主にアウトドアやレジャーに適した車総称として使われます。

Q
日本RV協会ってなに?

日本RV協会は、「キャンピングカーの普及・発展」を目指して活動している一般社団法人です。

英語名称は「Japan Recreational Vehicle Association」、略称は「JRVA(ジャルバ)」。

主な活動内容

RVパークの普及

「快適に安心して車中泊ができる場所」として、独自の基準を設けて「RVパーク」を全国に認定・推進しています。

「くるま旅」文化の普及

キャンピングカーや車中泊の楽しさを広めるために、イベントの開催やマナー啓発活動を行っています。

業界の発展

キャンピングカーの安全基準を策定したり、製造ビルダーや販売店と連携したりして、業界全体の発展に貢献しています。

災害時の貢献

災害時におけるキャンピングカーの活用を推進し、被災地への車両提供などの支援活動も行っています。

※2025年8月7日時点で全国に563件のRVパークがあります。

車中泊

「RVパーク」のメリットとデメリット

「RVパーク」は、車中泊をする方にとって非常に便利な施設ですが、利用目的によってはメリットとデメリットが発生してしまいます。

Q
「RVパーク」のメリット
安心・安全

日本RV協会が認定している施設のため、車中泊が公認されており、不審者や警察に通報される心配なく、安心して夜を過ごせます。

電源が使える

ほとんどのRVパークでは外部電源を利用することができ、エアコンや冷蔵庫、電子レンジなどを気にせず使うことができます。

車中泊のための設備が充実

24時間利用可能なトイレ、ゴミ処理、水道などが完備されていることが多く、車中泊を快適に楽しむことができます。

Q
「RVパーク」のデメリット
利用料金がかかる

1泊数千円〜の利用料金がかかりますので、事前に確認が必要です。

予約が必要な場合が多い

人気のあるRVパークや週末などは、予約しないと利用できない場合がありますので、事前に予約確認が必要です。

アクティビティの制限

BBQなど、禁止されている場合が多いので、事前に確認が必要です。

場所が限られる

RVパークは、全国に十分に普及しているわけではないため、行きたい場所の近くにRVパークがない場合があるので、事前に確認が必要です。

テント泊や焚き火、BBQなどのアクティビティを楽しむキャンプ場と違い、RVパークはあくまでも車中泊専用の宿泊施設のため、「安心・安全で快適な車中泊を楽しみたい」ユーザーにとって最適な施設といえます。

車中泊

「RVパーク」と「道の駅」の違い

「RVパーク」と「道の駅」は、どちらも車旅する人が利用する施設ですが、その目的や役割、設備に明確な違いがあります。

結論からいうと、RVパークは「宿泊するための場所」で、道の駅は「休憩するための場所」です。

Q
「RVパーク」の主な目的
主な目的

車中泊(宿泊)

運営団体

日本RV協会

設備

24時間利用可能なトイレ、電源、ゴミ処理が基本的に完備

利用ルール

宿泊が許可されているため、長期滞在や連泊が可能

Q
「道の駅」の主な目的
主な目的

休憩、情報提供、地域振興

運営団体

国土交通省

設備

駐車場、トイレ、売店などが完備

利用ルール

あくまで休憩・仮眠が原則とされ、宿泊や長期滞在は不可とされている

「RVパーク」と「道の駅」の役割

RVパーク」は、日本RV協会が定める基準を満たした、車中泊が公認された施設です。

道の駅」は、国土交通省が認可した公共の休憩施設です。ドライバーが安全に休憩・仮眠を取るための場所であり、宿泊を目的とした利用は原則として禁止されています。

このように、RVパークと道の駅は根本的に異なる目的を持つ施設であり、利用するときはその目的(ルール)を理解して楽しみたいですね。

車中泊

併設型・RVパークの種類

先ほどでは、「RVパーク」と「道の駅」の目的の違いを解説しました。その目的を理解したうえで、併設型・RVパークを解説していきます。

とは言っても、現在の「RVパーク」は道の駅や温泉・レジャーなどの様々な施設と併設されているタイプが多くあります。

ここでは、併設型・RVパークの種類についてをご紹介していきます。

併設型・RVパークの種類

RVパーク・独立型

RVパークのみで運営されているタイプで、静かに車中泊を楽しみたい人に人気のタイプです。

温泉施設と併設

旅の疲れを癒したい人に特に人気のタイプです。

温泉施設の駐車場や敷地内の一部にRVパークが設けられており、温泉や大浴場を利用することができます。

道の駅と併設

近年、最も身近なタイプのひとつです。

道の駅の駐車場や敷地内の一部にRVパークが設けられており、24時間トイレや地元の特産品を扱う売店などを利用することができます。

レジャー施設・公園施設と併設

テーマパーク、遊園地、公園、水族館などの敷地や近隣にRVパークが隣接しているタイプです。

観光や遊びの拠点として利用することができ、特にファミリー層に人気があります。

宿泊施設と併設

ホテル・旅館の駐車場や敷地の一部にRVパークが設けられており、温泉やレストランなどのサービスをオプションで利用することができます。

コンビニと併設

2025年7月から実証実験として始まったコンビニ「ローソン」にRVパークが併設されているタイプです。

試験的実証が始まったばかりなので、気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

このように、R Vパークは「車中泊ができる場所」だけでなく、様々な施設と連携することで、車中泊旅のスタイルの幅を広げ、より快適にしてくれます。

車中泊

まとめ|RVパークってなに?

いかがでしたでしょうか。

車中泊とは、自分たちの車を宿泊施設代わりにして、車内で夜を過ごす旅スタイルのことで、時間や場所に縛られずに自由な旅を味わえるのも車中泊の大きな魅力です。

車中泊を楽しく過ごすためにも、ルールとマナーを守ることが非常に重要となります。

RVパークは、車中泊の幅を広げて、さらに車中泊を快適にしてくれる公認施設の1つです。次の旅にはRVパークも視野に入れて計画を立てたいですね。

より良い車中泊旅をお楽しみください。

ABOUT ME
yutto
yutto
写真家/ブロガー
自然をこよなく愛するGentleman(ジェントルマン)。
私自身が車中泊スタイルなので、車中泊関連や絶景スポットなど中心にご紹介していきます。
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